画像・動画に対応した 27B dense の Qwen3.8 27B を追加しました
qwen3.8-27b を追加しました。Qwen Team が 2026 年 8 月に公開した、Qwen3.8 世代の 27B dense マルチモーダルモデルです。単価は入力 ¥90 / 出力 ¥640(1M tok・税込表示)で、Kimi K2.6 より安く、Gemma 4 31B より高い中間の価格帯です。
大規模 MoE の Qwen3.8 2.4T-A95B と同世代で、その能力を単一 GPU ノードに収まるサイズへ持ち込んだ位置付けです。2.4T-A95B と違い、画像・動画入力と思考の ON / OFF に対応します。
特徴
27B dense のハイブリッド構成
総パラメータ 27B の dense モデルです。Gated DeltaNet と Gated Attention を 3:1 で積み上げた 64 層構成で、ネイティブ 262,144 トークンのコンテキストを持ちます。HAI が提供する精度は BF16 です。モデルカードは Hugging Face(Apache 2.0)にあります。
コーディングとエージェント実行
Qwen3.5 のアーキテクチャを土台に、コーディング・専門業務・リサーチ・長時間のエージェント実行を重点的に強化した世代です。複数ステップの計画と環境からのフィードバック処理が改善され、タスクを最後まで完走させる方向に寄せています。
画像・動画入力
ネイティブの vision-language モデルで、テキストに加えて画像と動画を入力できます。STEM の図表・ドキュメント読解から長時間の動画理解までを想定した設計です。動画入力に対応するモデルは Gemma 4 31B・Qwen3.6 35B-A3B に続く 3 本目です。
思考の ON / OFF
思考してから回答するモデルで、既定は ON です。reasoning_effort に "none" を指定すると思考せず直接回答します(思考が強制される Qwen3.8 2.4T-A95B との違いです)。思考量は "low" / "medium" / "xhigh" などで調整でき、思考トークンは出力として課金されます(思考パラメータのお知らせ)。
ベンチマーク(Qwen 公表値)
Qwen はモデルカードで、前世代 Qwen3.6-27B・上位 API モデル Qwen3.7-Plus・Opus4.6 Max との比較スコアを公表しています。
| ベンチマーク | Qwen3.8-27B | Qwen3.6-27B | Qwen3.7-Plus | Opus4.6 Max |
|---|---|---|---|---|
| Terminal Bench 2.1 | 73.0 | 63.4 | 64.0 | 78.2 |
| SWE-bench Pro | 61.7 | 53.5 | 57.6 | 53.4 |
| LiveCodeBench v6 | 90.3 | 83.9 | 89.6 | 88.8 |
| IFBench | 79.5 | 69.1 | 79.1 | 62.5 |
| GPQA Diamond | 89.2 | 87.8 | 90.3 | 91.3 |
マルチモーダル系のスコアも公表されています。
| ベンチマーク | Qwen3.8-27B | Qwen3.6-27B | Qwen3.7-Plus | Opus4.6 Max |
|---|---|---|---|---|
| OSWorld-Verified | 84.3 | 63.9 | 73.3 | 72.7 |
| WebArena-Verified | 64.8 | 48.8 | 55.3 | 未掲載 |
| AndroidWorld | 81.9 | 70.3 | 81.0 | 62.0 |
| MathVision | 90.0 | 85.1 | 90.3 | 65.5 |
| CharXiv (RQ) | 83.7 | 78.4 | 85.8 | 66.0 |
前世代の Qwen3.6-27B に対しては、掲載した 10 指標すべてで上回っています。特に OSWorld-Verified(+20.4)と WebArena-Verified(+16.0)の伸びが大きく、GUI・ブラウザ操作を含むエージェント実行の改善が中心です。
上位モデルに対しては全面的に上位というわけではありません。Qwen3.7-Plus には Terminal Bench 2.1・SWE-bench Pro・OSWorld-Verified などで上回る一方、GPQA Diamond・MathVision・CharXiv (RQ) では下回っています。Opus4.6 Max には SWE-bench Pro・IFBench とマルチモーダル系で上回りますが、Terminal Bench 2.1 と GPQA Diamond では届いていません。
測定条件はベンチマークごとに異なります。SWE-bench Pro は Opus4.6 Max のみ公式発表値の引用で、他は Qwen 側が Claude Code harness(temperature = 1.0 / top_p = 0.95 / 256K コンテキスト)で再測定した値です。問題のあるタスクを修正した改訂版ベンチマークのため、公開リーダーボードとは直接比較できません。MathVision と CharXiv (RQ) はコードインタプリタなしの値で、一部の正解アノテーションを Qwen 側が修正しています。いずれのスコアも Qwen 自身による測定で、第三者の独立評価ではありません。Qwen の自社ベンチマーク(QwenSWEBench・CoWorkBench・JobBench・RecreationBench など)は上の表から除外しています。
使い方
model に qwen3.8-27b を指定します。
curl https://hai-api.hcloud.ltd/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer hai_..." \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "qwen3.8-27b",
"messages": [{"role":"user","content":"このエラーログの原因を特定してください"}]
}'
思考を止める場合は reasoning_effort に "none" を渡します。
curl https://hai-api.hcloud.ltd/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer hai_..." \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "qwen3.8-27b",
"messages": [{"role":"user","content":"このレビューをポジティブ / ネガティブに分類: 最高でした"}],
"reasoning_effort": "none"
}'
画像・動画は OpenAI 互換の image_url / video_url コンテンツで渡します。
Claude Code から使う場合は次のように設定します。
export ANTHROPIC_BASE_URL=https://hai-api.hcloud.ltd
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN=hai_...
export ANTHROPIC_MODEL=qwen3.8-27b
export ANTHROPIC_SMALL_FAST_MODEL=deepseek-v4-flash
claude
Qwen が推奨するサンプリング設定は、思考 ON では temperature = 1.0 / top_p = 0.95、思考 OFF では temperature = 0.7 / top_p = 0.8 です。
注意点
- 混雑時にレート制限(429)を返すことがあります。 公開直後のモデルで提供リソースに限りがあるため、429 を受けた場合は時間を置いてリトライしてください
- コンテキストは 256K(262,144)トークンです。 1M が必要な場合は Kimi K3 か DeepSeek V4 Flash を使ってください
- 思考の OFF(
reasoning_effort: "none")は/v1/chat/completionsで動作を確認しています - 出力はテキストのみです