1M コンテキストのネイティブマルチモーダル DeepSeek V4.1 Flash を追加しました
deepseek-v4.1-flash を追加しました。DeepSeek が 2026-09-10 に公開した、新しい Causal Encoder-Decoder アーキテクチャで設計されたネイティブマルチモーダルモデルです。単価は入力 ¥60 / 出力 ¥240(1M tok・税込表示)で、入力の多いエージェント用途を想定した中位の価格帯です。
既存の DeepSeek V4 Flash(deepseek-v4-flash)とは別のモデルとして追加しています。モデル ID も単価も別々なので、これまでどおり deepseek-v4-flash を指定しているリクエストの挙動は変わりません。
特徴
552B/8B・16B の Causal Encoder-Decoder
総パラメータ 552B の Mixture-of-Experts で、40 層を「20 層の causal encoder + 20 層の decoder」として構成しています。decoder のグローバル KV キャッシュを各層の hidden state ではなく encoder 最終層から射影するため、アクティブパラメータは prefill で 8B、decode で 16B にとどまります。入力が大きく出力が小さいエージェント用途ほど効率が効く構造です。重みは Hugging Face で MIT ライセンスとして公開されています。
KV キャッシュを 1 トークンあたり 890 バイトへ圧縮
Compressed Sparse Attention 2(CSA2)で各アテンション層を Full / Reindex / Reuse の 3 モードに割り当て、KV と indexer key を層をまたいで共有します。FP4 の main KV キャッシュと組み合わせて、グローバル KV キャッシュを 1 トークンあたり 890 バイトまで縮めています。DeepSeek はこれを DeepSeek V4 Flash のおよそ 1/4 としています。
画像入力に対応
DeepSeek-ViT を言語モデルの事前学習の最初から同居させた、ネイティブのマルチモーダル構成です。事前学習コーパスは 45T トークンで、64K の系列長で学習したのち 1M トークンまでコンテキストを拡張しています。HAI 経由の実リクエストで画像(64×64 PNG)に応答することを確認済みです。DeepSeek 系で画像を入力できるのはこのモデルが初めてで、deepseek-v4-flash はテキストのみです。
ベンチマーク(DeepSeek 公表値)
DeepSeek はモデルカードと API の変更履歴でスコアを公表しています。前世代の DeepSeek V4 Flash とはエージェント系で大きく差がつき、伸びが最も大きい DeepSWE v1.1 は 54.4 から 74.2 へ 36.4% 改善しています。
| ベンチマーク | V4.1 Flash | V4 Flash | Opus-5.0 | GPT-5.6 Sol |
|---|---|---|---|---|
| Terminal-Bench 2.1 | 90.6 | 82.7 | 89.1 | 88.8 |
| DeepSWE v1.1 | 74.2 | 54.4 | 74.0 | 73.0 |
| CyberGym | 88.1 | 76.7 | — | 84.5 |
| NL2Repo-Bench | 64.0 | 54.2 | 75.3 | 56.8 |
| AutomationBench | 54.8 | 37.7 | 50.3 | 45.8 |
| Agent's Last Exam | 31.8 | 25.2 | 28.6 | 26.7 |
| GPQA Diamond | 90.9 | 89.9 | 93.4 | 94.1 |
Terminal-Bench 2.1・DeepSWE v1.1・AutomationBench・Agent's Last Exam の 4 つでは、Opus-5.0 と GPT-5.6 Sol の両方を上回っています。一方で長い時間軸のタスクには届いておらず、Terminal-Bench 4.0 は 31.2 に対して Opus-5.0 が 51.8、ProgramBench は 20.3 に対して同 37.0 と差が大きい指標です。NL2Repo-Bench と GPQA Diamond も上位モデルには届いていません。
測定条件は reasoning_effort を最大(100)・temperature = 1.0 / top_p = 0.95 で、コードエージェント系は DeepSeek Harness の Minimal モードと 1M トークンのコンテキストです。DeepSWE v1.1 は mini-SWE harness、視覚エージェント系は Claude Code harness で 512K コンテキストが使われています。いずれも DeepSeek 自身による測定で、第三者の独立評価ではありません。
使い方
model に deepseek-v4.1-flash を指定します。
curl https://hai-api.hcloud.ltd/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer hai_..." \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "deepseek-v4.1-flash",
"messages": [{"role":"user","content":"このリポジトリの構成を説明してください"}]
}'
Claude Code から使う場合は環境変数を差し替えてください。
export ANTHROPIC_BASE_URL=https://hai-api.hcloud.ltd
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN=hai_...
export ANTHROPIC_MODEL=deepseek-v4.1-flash
export ANTHROPIC_SMALL_FAST_MODEL=deepseek-v4-flash
claude
バックグラウンドタスク用の ANTHROPIC_SMALL_FAST_MODEL は、これまでどおり低価格の deepseek-v4-flash を推奨します。
注意点
deepseek-v4-flashは V4.1 に置き換わりません。 DeepSeek 本家の API では旧モデル名が V4.1 へ暫定的にルーティングされますが、HAI では両方を別のモデル ID として提供します。V4.1 を使うにはmodelを明示的にdeepseek-v4.1-flashへ変更してくださいreasoning_effortはnone/minimal/low/medium/high/xhighの 6 値すべてを受け付けます。思考トークンは出力として課金されるため(思考パラメータのお知らせ)、単純な問い合わせでも出力トークンが増えます- 出力はテキストのみです。画像は入力にのみ使えます。動画には対応していません
- 1 リクエストあたりの出力上限は 384,000 トークンです